こんにちは、管理人のてんです。
今回は安曇野市での生活がスタートしてすぐの2024-8/17~8/18に、北アルプス後立山連峰の北部に位置する日本百名山の1座「白馬岳(しろうまだけ・標高2,932m)」にテント泊登山をしてきたので、その記録を書いていきます。
ちなみに「白馬岳」ってカッコいい名前だな~と思って調べてみたら、ちゃんと由来がありました。
春になると雪が溶けて山肌に馬の模様が浮かび上がるらしいのですが、その時期が苗代(なわしろ)を作るタイミングということから苗代馬→代馬→白馬となった。
面白いですね~。自分の目でもその馬の模様を探して見てみたいですね。
栂池自然公園の登山口へ
朝5時に起床。ベランダから朝もやに浮かび上がる美ヶ原の山々を見つつ身支度を済ませます。
のんびり珈琲でも飲みたいと考えてしまいますが、今日は登山です。
長野県の上田市に住む友人夫婦がバイクで前日から遊びに来ているので、一緒に僕の車で白馬村のつがいけロープウェイ「栂池(つがいけ)高原駅」のゴンドラリフト乗り場まで向かいます。
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安曇野市街を抜け、山道を走ること1時間ちょっとで栂池高原駅に到着。東京からだったら高速を使って4時間くらいかかっていたことを考えるとめちゃくちゃ近いなーと感動しました。(たぶん半年くらいは感動してそうです(笑))
駐車場は天気予報がいまいちということもあり、お盆シーズンなのにそこまで混んでいませんでした。それでも、夕方から翌日は晴れ予報だったのでテント場ついてからは景色を楽しめそうです。
ということで、さっそくチケットを購入してゴンドラリフトに乗ります。
ゴンドラリフトを20分ほど乗ると、「栂の森駅」に到着。そこから少し歩くとロープウェイの「栂大門駅」があるので、乗り継いで「自然公園駅」まで行きます。さらに、自然公園駅から歩いて5分ほどで「栂池山荘」や「栂池ヒュッテ」などがあるエリアに到着です。
ここから先はヒュッテの脇にある登山口から白馬岳を目指して歩いて行きます。
ちなみに登山道とは別に栂池自然公園内の遊歩道を歩くこともできます。6月中旬頃は湿原一帯に咲く水芭蕉の大群落が見れるそうなので、来年は観に行きたいですね。
花の楽園、白馬大池
今回のルートは1日目に栂池自然園から白馬大池を経由して白馬岳に登頂後、少し降った場所にある「白馬頂上宿舎」のテント場でテント泊をします。
そして、2日目に白馬三山である「杓子岳(しゃくしだけ)・標高2,812m」と「白馬鑓ヶ岳(はくばやりがたけ)・標高2,903m」を縦走した後、「白馬鑓温泉」で温泉を堪能。そして、「猿倉荘」に下山する行程で、その後はタクシーで車まで戻る感じです。
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歩き始めてすぐはまだ空を見上げると青空がのぞいていて、杓子岳の山肌も綺麗に見えていました。
しかし、ほどなくするとガスに包まれてご覧の通り。予報通り小雨が降ったり止んだりというぐずついた天気が続きます。
そして、最初のピーク・・といってもピーク感があまりない「白馬乗鞍岳(はくばのりくらだけ)・標高2,469m」を越えて、少し降ると現れるのが「白馬大池」です。
池の近くには「白馬大池山荘」があり、休憩に最適ということで、早めのお昼休憩としました。
そして休憩していると、しだいに雲が流れ再び青空が・・!
湖畔一面に群生するチングルマの綿毛に水滴がついてキラキラと輝いている様がとても綺麗です。もう少し早ければ開花している様も見れたのですが、これも来年の楽しみということですね。
小蓮華を越え、白馬岳山頂へ
コマクサやヒメシャジンなどの様々な高山植物を横目に白馬大池から先に歩いて行きます。
既に終わってしまった花々も多いですが、それでもこれだけ咲いているのは凄いです。さすが高山植物の宝庫と呼ばれているだけありますね。
そして、アップダウンを繰り返しながら稜線を越え「小蓮華山(これんげさん)・標高2,766m」に登頂。しかし、辿り着くころには再びガスの中でした・・。
小蓮華山からしばらく進み、白馬岳まであと少しという場所に広場があるのですが、そこで雷鳥の親子と会うことができました。保護色のため、目を凝らさないとどこにいるか分からないくらいでしたが、見つけるとその愛らしい姿に癒されます。
そして、ようやく白馬岳の山頂に到着・・したのですが真っ白だったため、晴れたら登り返すことにして写真も撮らずに先に進みました。
テント設営後、最高の夕日を堪能。
白馬岳を降っていくと、「白馬山荘」と「雲上レストランスカイプラザ」が現れます。
目指している白馬頂上宿舎はさらにもう少し降った場所にあるのですが、せっかくなのでスカイプラザを少し覗いてみると・・自販機がありました!
何があるかなとラインナップを見てみると、コカ・コーラがなんと800円!高いな~!と、一瞬思いつつも標高3,000m近い場所まで上げる労力を考えるとこんなものかなとも思います。
そして、さらに降って白馬頂上宿舎へ。テント泊の受付を済ませて、宿舎裏手の岩山の狭間にあるテント場に設営します。
白馬岳への主要ルートの一つである「白馬大雪渓」がクレバスや雪解けによる一部崩落で通行止めになっていたためか、かなり空いていました。といっても手前は埋まってしまっていたので、自分達は一番奥のスペースに設営。
▼白馬大雪渓通行止めに関してはコチラから
設営後は白馬岳を登り返そうかと思っていたのですが、体力的に厳しいと判断。間を取って、白馬山荘の前にあるベンチで夕食を食べながら夕日を待つことにしました。
僕の夕飯はマルちゃんの袋めんズバーン(豚骨魚介中華そば)。麺は中太ちぢれ麺、スープも出汁が効いていて濃厚。最近の袋麺はクオリティが高くて驚きます。
友人夫婦は手作り麻婆豆腐というお洒落山飯。常温保存可能な豆腐や大豆ミートでつくったものでしたが、一口いただいてみると本格的な味わいで美味しかったです。
そして、のんびりと夕食を堪能していると、段々とガスが晴れてきてその時が訪れました。
・・・・・最高か。
太陽の力でしょうか。今まで真っ白だった視界が一気に開け、杓子岳と白馬鑓ヶ岳がその姿を現します。
太陽そのものは旭岳の後ろの雲海の中に隠れてしまいましたが、西日に照らされた雲が真っ赤に染まり、とても幻想的な一時でした。
その後暗くなるまで余韻に浸った後、この日は明日に備えて早めに就寝しました。
絶景稜線歩きを楽しんで、下山
翌4時に起床して、テントを撤収。
朝日を見るためにテント場から一番近いピークである「丸山・標高2,768m」へ。
もっと晴れるかと思っていましたが、日本海側から供給されるガスで朝日が見え隠れする感じでした。しかし、それもまた幻想的だったのでこれはこれでありです。
その後は当初の予定では白馬三山を縦走する予定でしたが、昨日の夜から感じていた膝の痛みがあったため、今回はピストンで栂池まで戻って下山することにしました。
そして、昨日ガスの中だった白馬岳に登り返すと、こんな感じで大勝利。
何度も山は登っていますが雲海に浮かぶ、かなとこ雲は初めて見ました。『天気の子』や『天空の城ラピュタ』で描かれていた世界の中にいるようで、本当に感動的でした。
白馬岳から白馬大池までも昨日はほとんどガスの中でした。
そのため、晴れた時に歩いてみると、こんな素晴らしい稜線を歩いていたのか・・!と。
白馬三山縦走はできませんでしたが、昨日楽しめなかった風景を堪能できて満足です。
白馬大池に戻ってからは、白馬大池山荘でカレーをいただいてからしばらくのんびりと過ごしました。
日が差すと暑いくらいでしたが、池の近くは涼しい風が吹いていて快適でした。
そして、15時頃に下山。締めに白馬の温泉施設の中でも源泉に一番近い「おびなたの湯」で汗を流しました。
今回のルートと感想
乗鞍岳(白馬連峰)・船越の頭・小蓮華山(大日岳)・白馬岳・離山・丸山 / Tenさんの乗鞍岳(白馬連峰)・離山(白馬村)・丸山(黒部市)の活動データ | YAMAP / ヤマップ
今回は右足首の骨折をした時に入れていたボルトを6月に抜いてから、初めての登山でした。
右足首の痛みはそれほどでもなかったけれど、なぜか左膝が痛くなるという・・。無意識にかばって歩いているとかもあるのかなと思います。
あと単純に体力が落ちていたので、山に登って少しずつ体力をつけていきたいなと思いました。
ということで、今回は登山の記事でした。こんな感じで安曇野周辺でアウトドアを楽しんだら記事にしていこうと思います。
それではまた次回の記事でお会いしましょう。ご覧いただきありがとうございました~!
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